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ジャパンネット銀行と住信SBIネット銀行の法人口座に申し込んだら片方だけ通った件

会社設立直後は何の信用もないので、銀行の法人口座の開設には高いハードルがあります。そのような銀行の中で、新規設立法人に比較的優しいといわれているジャパンネット銀行住信SBIネット銀行の両方に申し込んでみました。

 

 新規設立法人に優しいとネットで噂されている銀行は

メガバンク都市銀行地方銀行・ネット専業銀行など、様々な銀行がありますが、「会社を設立したばかり&事業開始もこれから」という場合、口座を開設してもらえる銀行は限られています。実態のよくわからない会社に対して安易に銀行口座開設を許してしまうと、犯罪に使われて大変なことになってしまうので、銀行としてもきちんと精査して選別する必要があります。そのため、必然的に新規設立法人の口座開設のハードルは高くなりがちです。

そのような中でも、「新規設立会社でも口座が開きやすい」と噂されている銀行がいくつかあります。

ゆうちょ銀行

最も口座が開きやすいと言われているのがゆうちょ銀行です。他の銀行口座開設ができなくてもゆうちょだけは通ったという話がネット上にたくさんあります。あくまで噂ですが、「ゆうちょ銀行ならば、金融犯罪に関与した履歴さえなければ口座開設可能」とまで言われているようです。

permanent-til-me.ssl-netowl.jp

m-tamaki.org

ただし、ゆうちょ銀行も含めて全滅という話もあるので、ゆうちょ銀行の審査がゆるゆるというわけではなさそうです。

note.mu

ジャパンネット銀行

ジャパンネット銀行は、預金取引などを扱う窓口のある支店店舗を一切持たないネット専業の銀行です。2000年の設立当初から少額決済やインターネット決済などを中心に取り扱ってきた銀行で、2020年には設立20周年を迎える比較的新しい銀行です。ジャパンネット銀行は、「ゆうちょ銀行の次にゆるい」などとネット上では噂されています。

kigyolog.com

ただし、会社として最低限必要な事項を申し込み時に記入していないなど、極端に雑な申し込みをすると審査に落ちることもあるようです。

sukkiri-hojinka.com

住信SBIネット銀行

「住友信託+SBI」ということで銀行名称に重みがあるのが住信SBIネット銀行です。SBIグループのSBI証券との連携を重視しているので、設立する会社が証券取引をする会社であれば、いろいろと便利に使えます。個人事業主から法人成りした人は比較的スムーズに法人口座を開設することができるようです。

sagadylan.com

メガバンク地方銀行と比較すると住信SBIネット銀行は新規設立法人に優しいと言われていますが、「審査に落ちた」という話がちらほらあります。

auto-ts.net

会社設立freeeから簡単に申し込める銀行は

私は会社設立freeeを利用して設立登記を行ったのですが、会社設立freeeでは、銀行の法人口座の申し込みの際にfreeeの登録情報の一部を送信して申し込み書類作成を簡単にしてくれるサービスがあります。2019年10月現在で利用できる銀行は次のようになっています。

 

今回、freeeから申し込み可能で新規法人に優しい(と思われる)ジャパンネット銀行住信SBIネット銀行に申し込んでみました。

審査基準は銀行によって異なる

今回法人口座の開設を申し込む会社は、以下のような属性です。

  • 個人事業歴なしの新規設立会社
  • 主な事業はコンサルティング(経営・知財
  • 一人株式会社
  • 資本金50万円
  • バーチャルオフィスで登記
  • 固定電話あり
  • 定款の事業目的が30個

銀行の法人口座を開くための属性としては非常に悪いと思われます。全滅でもおかしくないレベルです。これらの情報のどれを使って口座開設の可否を決めるかは、各銀行の裁量ですので、法人口座を開けるかどうかは一律にはわかりません。

ジャパンネット銀行の法人口座が開けた

ジャパンネット銀行の法人口座開設に必要な情報として私が提示したのは次のものです。

  • 口座開設申込書
  • 取引担当者の本人確認書類
  • 業務内容確認資料(法人設立届出書+会社ホームページアドレス)
  • 法人の印鑑証明書
  • 法人番号確認資料(法人番号指定通知書)

ここで注目すべきなのは、登記簿謄本(履歴事項全部証明書)の提出が必要なかった点です。当社の事業目的な将来実施する予定の事項を含めて30個記載しており、銀行口座の開設や融資の際にはものすごく不利に作用するものです。しかしながら、事業内容の確認として法人設立届出書と会社ホームページのみを利用するジャパンネット銀行では、現在行っている事業の内容だけを知らせる形になるので、定款記載の事業目的が多くても問題ありません。

書類の提出から約一週間で口座開設の審査が終了し、キャッシュカード(visaデビット機能付き)とワンタイムパスワード表示用トークンが郵送されてきました。申し込みから口座開設までスムーズに進んだので、おススメです。

住信SBIネット銀行は審査落ち

住信SBIネット銀行の法人口座開設に必要な情報として私が提示したのは次のものです。

  • 口座開設申込書
  • 法人代表者(取引担当者)の本人確認書類
  • 履歴事項全部証明書
  • 法人の印鑑証明書
  • 法人設立届出書
  • 法人番号確認資料(法人番号指定通知書)

ジャパンネット銀行との違いは、履歴事項全部証明書の提出が必要か否かという点です。さらに、住信SBIネット銀行の場合には、口座開設申し込みの後、メールで追加的にいくつかの事項(事業内容の確認フォームへの入力やオフィス賃貸契約書のFAX送付)が求められました。

それらの追加情報を送った後、約一週間後に、下記の文言とともに申し込み書類が返却されてきました。

当社で審査をさせていただいた結果、

口座開設のお申込みをお受けすることができません。

何卒ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

残念ながら住信SBIネット銀行の法人口座の開設はできませんでした。

否認の理由を調べてみましたが、どうやら住信SBIネット証券ではバーチャルオフィスでの登記の場合、原則として口座開設を断られるようです。

help.netbk.co.jp

審査の結果、ご希望に添えない場合がございます。あらかじめご了承ください。
※ご登録いただいた住所がバーチャルオフィスに該当する場合、原則、口座開設をお断りさせていただいております。

ちょっとリサーチ不足でした。

バーチャルオフィスでの銀行口座開設の可否についてまとめてあるサイトを見つけたのでリンクを張っておきますので、興味ある方はご覧ください。

ofnavi.com

まとめ

ジャパンネット銀行住信SBIネット銀行に申し込んでジャパンネット銀行だけ通ったわけですが、ネットの噂通りの結果となりました。ジャパンネット銀行のほうが新規設立法人への優しさレベルが高いようです。

当社は一般のお客様に商品・サービスを提供する類の事業を行っているわけではないので、顧客対応として複数の法人口座を持つ必要はありません。銀行融資も現時点で必要ではなく自社の決済や資金管理ができればよいので、とりあえずジャパンネット銀行に法人口座を開設することができただけで充分です。

今後事業が拡大したときに銀行側から「口座作ってください・融資はいかがですか」とお伺いが来るまでは、ジャパンネット銀行一本で行こうと思います。

 

 

追記

住信SBIネット銀行の口座が開けたらSBI証券の口座を開いて証券取引にも使いたいと思っていたのですが、銀行法人口座が開けなかったのでどうしようか考え中です。個人でお世話になっているMUFG系で法人口座を作ることになりそうです。