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がんばらないで自由になるためのブログ

貯金はある。投資もしている。なのにお金の不安が消えないのはなぜなのか

ミニマリストもお金は必要!

ってことで、今日はお金の話です。

 

(注意:お金に関する個人的な本音を書いた記事ですので、そういうことを嫌悪する方にとっては多分不快な内容を含みます。)

 

 

突然無職になった場合の備えはできていますか?事故や病気で働けなくなってそのまま退職となるリスクは無視できませんよ。

老後の生活費に対する備えはできていますか?年金制度が破綻するリスクを考慮すると、年金がもらえる前提での生活設計はできませんよ。

 

保険のCMみたいなことを書きました。保険に入ることをお勧めするつもりは全くありませんが、これらのリスクは、確かにきちんと向き合わなければいけないものです。

 

 

ところで、貯金がたくさんあればこれらの問題は解決するのでしょうか?具体的にいくらあればよいのでしょうか?

 

サラリーマンの生涯賃金の平均が2億5000万円と言われていますから、それくらいの現金をすでに預貯金として持っていれば安心できそうです。しかしながらそんな多額の現金がポンッと出てくるなんて夢のようなお話はありませんから、投資でお金を増やしてゆく必要があります。

ただし、投資にはいくつかの落とし穴があるので気を付けなければいけません。安心安全な投資信託で信託報酬をぼったくられつつ資産をすり減らしたり、国際長期分散投資だといってインデックス系のETFを買ったら何とかショックで正面から被弾して資産をすり減らしたり、、、、こんなのは日常茶飯事ですね。

ある程度経験値が高まると、信用取引、指数先物、オプションなどに手を出して火傷したり、追証、樹海、新小岩、、、、なんて話もちらほら。

 

投資をしていたつもりがいつのまにか投機にすり替わっていることもよくある話です。アベノミクスの始まりに乗っかって日本株のインデックス(日経平均 or TOPIX)を買って寝かせていた人は大きな含み益を得ていますが、今年の初めにこれらを買い始めた人は先週からの急落でえらいこっちゃになっていると思います。結局のところ、いつ買っていつ売ったら良いのかなんて、誰にもわからないんです。そして、いつ買っていつ売るかを考えて差益を得る行為は、どちらかといえば投機、つまりギャンブル、だと言えます。さらに言えば、買い時や売り時を見極めるために情報収集をして売買するのは労働であって投資ではないとも言えます。このような売買では、タイミング次第でお金が増えたり減ったりするのですから、いくら真剣にやってもお金の不安の解消にはなりません。

 

投資とは「資本を投下して収益を得る」ことですが、投機の対極としての投資の意味は、「資本投下して生産手段を保有し、その生産手段が生み出す余剰利益を得る」ことです。投資をしていてもお金の不安が消えない人は、投資によって生産手段を保有しているということを知らない、あるいは軽視しているのではないでしょうか。

なんだお前は配当金重視の投資を推しているのか?という突っ込みがありそうですが、言いたいことは、配当も含め、「保有している生産手段が生産した結果得られる余剰利益によって自分の資産が増えること」をもっと重視すべきだということです。余剰利益が自分の元に来るときに、それは必ずしも配当金ではなく、時には自社株買いによる株価上昇であったり、投資先が設備投資することによる生産力の強化だったりするわけです。現代はお金持ちにとって都合の良いように出来ており、株式という形態で1度投下した資本は、投資先が破綻しない限り永久に生産を続けて余剰利益を生み出します。

 

投機を繰り返すことによる複利効果と投資により余剰利益を得ることは、どちらも、「お金がお金を生む」話ですが、その内実は大きくことなることをしっかりと意識しなければいけません。前者はお金の不安が消えない道であり、後者はお金の不安を消すことができる数少ない道でしょう。