ミニマリストを目指さない
ブログの主旨とまるっきり反対のことを書くようですが、私は「ミニマリストを目指していません」。
何かを「目指す」というと、どうしても「がんばる」ことになってしまうと思うのです。ムリしてがんばっても、それほど長続きはしないと思うわけです。
ネット上でミニマリストに関して検索すると、いろいろな方のブログやホームページを読むことができます。ミニマリストとして「持たない暮らし」を実践されている方々の考え方には幅があります。たとえば、
- ほしい物は買う。いらないものは捨てる。
- 必要なものは買う。使えなくなった物は捨てる。
- 物を買わず、サービスを買う。
「手元に保有する物の量が少ない」という点では同じように見えますが、それぞれの考え方には越えられない壁のような違いがあると思います。
1. 欲しい物は買う。いらない物は捨てる。タイプ
このタイプは、「物を所有する期間が短い」タイプで、物を入手することに対して積極的ですが、入手した物に対する未練(愛着)なしに捨てることができるタイプです。整理整頓や片付けが上手な方々です。
物の絶対的な量はそれほど少なくない場合もありますが、自分が気に入っている物だけに囲まれた生活が維持できている限り、本人にとってはミニマル(最小限)の所有と言えます。
2. 必要なものは買う。使えなくなった物は捨てる。タイプ
このタイプは、「物を所有する期間が長い」タイプで、物がその機能を発揮できなくなるまでは捨てられないタイプです。物の購入サイクルがとても長く、高品質なものをいつまでも愛でる方々です。
所有している物は、ブランド品だったり、隠れた逸品だったりしますが、使えなくなるまで使い続ける前提なので、中古買取価格など気にせずに、必要であれば高くても購入する方が多いようです。
3. 物を買わず、サービスを買う。タイプ
このタイプは、「物を利用する権利を買う」タイプで、物を占有することにこだわらないタイプです。レンタルと購入とのどちらがお得かを考える際に、単純な金額の大小に加えて、その物の維持管理の手間や時間をコストとして捉える方々です。
マイホームを買わずにホテル暮らしだったり、マイカーを持たずにタクシーを利用したりすることで、「所有するリスク」を減らそうと考える方もいます。
ミニマリストをざっくり3つに分けてみましたが、もちろんこれ以外の考え方もあると思います。私は上記の2.の考え方に共感しています。みなさんはどうでしょうか?
たとえば私が上記の1.の考え方でミニマリストを目指そうとしたら、購買意欲の赴くままに購入したはいいものの、捨てられずにドンドン物が溜まってしまうことにストレスを感じずにはいられないでしょう。また、たとえば私が上記の3.の考え方でミニマリストを目指そうとしたら、愛着が湧いた頃に返却となってしまうことに寂しさを感じると思います。
私は、自分がどのような考え方を是としているかを振り返ることで、所有する物が少なくなるサイクルに自然に入ることができました。あるカタチのミニマリストを目指すのではなく、自分にフィットした考え方を探したほうが気が楽で長続きします。
あ